中高生でもセノビックを飲むと身長は伸びるの？

テレビコマーシャルでもよく見る「セノビック」。
対象は特に書かれていませんがコマーシャルからは小学生向けのようにも受け取れます。
また、「成長期応援飲料」と書かれていて、なんとなく身長伸びるんじゃない？なんて思ってしまいますが、実際に身長が伸びる効果はあるのでしょうか。

美容やダイエットのモニター・サンプル集めてみました

身長が伸びるとは謳われていません

ホームページを見てみると、書かれているのは「成長サポート」や「栄養バランスを整える」などのフレーズです。
つまり、あくまで成長期に不足しがちな栄養素をたっぷり含んだ健康飲料として考えたほうがいいでしょう。

しかし、使い方次第で成長できる可能性は高まります。

セノビックに配合されている栄養素は？

セノビックに含まれている栄養素は、「カルシウム」「鉄分」「ビタミンD」を中心に、ミネラル分である「卵黄ペプチド」と「オリゴミル™」と呼ばれるミルクペプチドをバランスよく配合されています。
また、セノビックはプロテインなので良質なタンパク質も多く含まれています。

これらの栄養素は各年代を通じて日本人には不足しがちの栄養素。
セノビックを牛乳に溶かして300ml摂取すると一日に必要なカルシウムがや鉄分の大半を摂ることができます。

セノビックを飲むメリットは？

セノビックを飲むメリットは上記の栄養ををバランスよく摂ることができることですが、カルシウムや鉄分は骨を、タンパク質は筋肉を、ビタミンDと二種類のミネラル分は良質な骨と筋肉を作る補助をします。

つまり、セノビックを飲むことで成長に必要な骨と筋肉を作るための栄養素を獲得できるというわけです。

セノビックで栄養素は摂れるのはわかったけど、「背が伸びる」とは書かれてない…

ここまで、セノビックのいい部分を書いてきましたが、実際のところセノビックを飲むだけで背は伸びるのかというと伸びません。
身長を伸ばすためには、運動をすることで骨や筋肉を刺激する必要があります。

身長を伸ばすためには成長ホルモンが鍵に

身長を伸ばすには、十分な栄養とともに成長ホルモンの分泌が鍵になります。
成長ホルモンは脳下垂体から分泌され、肝臓に運ばれます。

肝臓に運ばれた成長ホルモンは、肝臓で作用し、ソマトメジンC（インスリン様成長因子-1）と呼ばれるインスリンを分泌させ、血中に送り込まれ体全体に運ばれます。

このソマトメジンCは成長を促す機能があり、軟骨の分裂と増殖を促すとともに、アミノ酸の取り込みを促し、タンパク質合成を促進し筋肉の成長を促します。

つまり、成長ホルモンを多く分泌できると身長が伸びる可能性が高まると言うわけです。

成長ホルモンを多く分泌させるには

成長ホルモンを多く分泌させることができれば、身長を伸ばせる可能性が高くなることはわかりましたが、では成長ホルモンを多く分泌させるには何が必要なのでしょうか。
成長ホルモンの分泌を促進するにはいくつかの方法があります。

睡眠

1つ目が睡眠です。
成長ホルモンは、睡眠から２～3時間後に分泌が始まると言われています。
睡眠中に3～5回成長ホルモンの分泌の波があると言われており、分泌の波の周期は人それぞれですが8時間程度寝ると十分な量が分泌されます。
「寝る子は育つ」と昔から言われますが、迷信などではなく、成長ホルモンが分泌されていたのです。
また、小学校の中学年から中学生くらいの間に寝ているとスネが痛くなる「成長痛」も実際に身長が急激に伸びていることが原因です。

運動

2つ目は適切な運動です。
成長ホルモンは高強度の負荷をかけると分泌されます。
レジスタンストレーニングと呼ばれる一部分に負荷を掛ける筋力トレーニングや負荷が高めのランニングなどを行うと、血中の成長ホルモンは通常時の200倍までに達すると言われています。
また、加圧トレーニングも有効な方法と言われています。加圧トレーニングは危険性を伴うトレーニングのため、トレーナーの指示の下でトレーニングを行いましょう。